プルルルルル・・・。プルルルルル・・・・。押し慣れた君への番号を押した後、いつものように短い機械的な音がする。そんな短い間だけど、君が電話に出るか出ないか、いっつもドキドキなんだよね。わかってるんだけどね、ほんとは。君が「もっしも〜し」なんて馬鹿みたいな声ででてくれることくらい。

今日、日本から離れたこの街で、感じたこと、思ったこと、聞いたこと、すべて言葉に変えて君に伝える。そんな普通のことなのに、なぜかいっつも、夢中になって聞いてくれる君。なんか、それだけで・・馬鹿みたいかもしれないけど、まるで一緒にいるみたいに感じるんだ。まるで、そう君がさ、僕の隣りにいて、肩を並べて話しているような感じ。ハハ、可笑しいよね。

君は、どうかな?僕のこと、顔とか正確に覚えてる?写真の顔じゃなくてさぁ、心の中にある顔。まだ、はっきりしてる?俺?う〜ん・・どうだろうね。ほんとは、「覚えてるよ。」ってはっきりいいたいんだけど、なんとなく自信がないかもね。この半年で君も君の周りの環境も、驚くほど変わっちゃっているだろうから。でも、きっと大丈夫。なんでって?だって、君がいつも楽しく話してくれるじゃん。だから、まるで一緒に暮らしているかのように、君を理解してるよ。そこは、安心して。

もちろん、時には泣くときもあるよ。君のぬくもりを欲しい時だってある。今だって、君は馬鹿にするかもしれないけど、こんなにこんなに君に逢いたいんだよ。ほんとだって。ほんと・・。ほんとに・・。君は泣いてない?泣いてる?僕にしてみれば、どっちでも嬉しかったりするんだけどね。嫌な奴かなぁ?僕って。ごめんごめん。

最後にさ、一言。

君に逢いたい。
■電話 [作詞:伊藤弘幸]

遠く離れた君に
いつものように電話した
つながるまでの短い間に
君と過ごした季節(とき)の足跡
胸に刻んで鍵を掛けた

僕の暮らす街のこと
今日見たもの感じたこと
言葉にして伝えるだけで
海を隔てたこの距離さえも
いつか振り返るアルバムの中

「ねえ君は今…」そんな会話を重ねて
繋いだ手を確かめるように
絆を深めてゆく

愛する人を大事に想う そんな単純なことさえ
君に届いているだろうか
時に独(ひと)り不安になるそんな夜には
君の声を聴きたくなる
なにげない言葉を交わすだけで
また明日 頑張れるとおもうから

「言葉だけじゃ足りない」
眼に見えぬもの触れぬもの
ただそこにあるだけで救われるのに
形の無いものを信じながら
次の再会に涙こらえる

胸に秘めた夢より
二人の時間を選べば
いつか必ず後悔するからと
背中を押してくれた

逢えないから初めてわかる 偽りない一つの気持ち
今度君に伝えよう
いつまでも成田の空を見上げてた
君の涙を僕は知らなかった
誰にも見せないその痛み辛さを
次は僕が 振り払ってあげるから

いつか話した二人の夢
叶えられないはずはないさ
本当に大切なもの知っているから

愛する人を大事に想う そんな単純なことさえ
君に届いているだろうか
時に独(ひと)り不安になるそんな夜には
君の声を聴きたくなる
なにげない言葉を交わすだけで
また明日 頑張れるとおもうから



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